‡Story

  Overview

 

成海島、それは日本列島から大きく離れた、小さな島である。

 

時は1980年代。

あることをきっかけに、正月により本州から叔母の住む成海島に引っ越してきた鳥海冷月と、義姉の鳥海市子。

都心で生活をしていた二人は、島独特の習慣や地域性に戸惑いを覚えつつも、叔母・鳥海卑弥子の元で育てられる中で、次第に島民とも馴染んでいく。

いつもは平静としていて、耳をすませば麓から海のせせらぎの音さえ聴こえてきそうな、とても長閑で静かな島。

ところがある日、冷月と市子は興味本位で島の無人地帯・C地区と呼ばれる立ち入り禁止の場所へと足を踏み入れてしまう。

そこで彼女達が見たものは、得体の知れぬ謎の悪霊、気づけば何者かに憑依され、壊れたラジオの様にある呪文をひっきりなしに呟き続ける

市子。

後に知ることとなる2人、この成海島本土に纏わる伝統宗教、「シルビア教」が島の異変に大きく関与していたのである。

 

C地区の最果てに浮かぶ幻の浮島、この世のものとは思えない架空の孤島、少しずつにじり寄ってくる胡乱の青影、魑魅魍魎を超越した悪魔の囁き、吸い取られていく生命の源……。

そう、幸せを祈って船を渡ったその先は、地の獄へと誘う魔の入り口だったのであった―――。

- 貴方は神の存在を信じていますか―――? -

  World Map

 

大抵の場合、本シリーズの体験版をダウンロードしたり、製品を購入してプレイをする中で、成海島の世界観を楽しむ事になるかもしれません。

しかし、ある人によっては外部に与えられた情報を出来る限り全て把握したうえで、本作のプレイを検討しようとする方も居られるかも知れません。

そんな人の為に、以下のワールドマップにて成海島の詳細情報を本ウェブサイトに掲示する事にしました。

 

! NOTE !

 

ネタバレ等が含まれているので、各自自己責任でお読み下さい。

♡ A地区 ♤

 

成海島で最も人工が多く、公務施設や商店街等が立ち並ぶ区域。

それでも島の年齢層の殆どは50代以上で、若夫婦や子供を見かけることはめったにない。

 

成海島は小笠原諸島に属する島で漁業が盛んのため、港付近は島寿司や海鮮料理を主とした居酒屋が多く立ち並んでいる。


①飛板湾(ぴいたわん)

 

冷月と市子が初めて成海島に到着した港。

主に島民が本州等との行き来に利用している港である。

②長政珈琲(ながまさコーヒー)

 

A地区の商店街にあるこじんまりとした喫茶店。長政源次郎という老店主がこの店のオーナーの用だが、他の島民との関係は一切の不明である。一作目の序盤の分岐で登場。

③成海島西海岸(なりうみとう にしかいがん)

 

A地区の西側に属する海岸。

作品未登場。



④区役所・交番(くやくしょ・こうばん)

 

作品未登場の施設。消防署もこの辺りに属する。

おそらく入港と同時にこの施設を訪れていれば、道に迷わずすぐに卑弥子の自宅へたどり着くことが出来たのかも知れない。

⑤物資輸送所(ぶっしゆそうじょ)

 

本州から必要な生活用品や食料品、家電製品等を乗せた貨物船が入港する港。

2019年現在、作品未登場だが、今後発表する「貿易編」で登場予定。

⑥古凛豆湾(こりんずわん)

 

成海島で最も大きな湾である。

地形上客船の出入りに使用される事は無く、代わりに多くの漁船が密集している。


⬅⑦成海東海岸(なりうみ ひがしかいがん)

 

成海島の東側にある海浜公園。

概ね3月頃から海開きされるものの、散歩を除いて殆どの住民はこの海岸を利用する事はないそうだ。



B地区

 

森林と広大な田園地帯が半数を占める地域。

誰もが一度はここへ行ってみたいと感じる様な、とても長閑な場所である。

 

A地区付近には住宅街が多く密集している反面、B地区山手には成田家のお屋敷や学校、教会等の施設も。

 


⑧鳥海家(とりうみけ)

 

主人公冷月・市子の叔母、鳥海卑弥子が住む一軒家。2人は養子として彼女の家に住むことになる。山奥にポツンと建てられた奇妙な住居だが、一応空調やガレージが設けられており、交通の便を除けば生活にはあまり支障をきたす事は無さそうだ。かつて卑弥子は元夫と共にこの家で暮らしていたという。

⑨成海教会(なりうみきょうかい)

 

正式名称は「成海村立シルビア正教会」。

島の伝統宗教”シルビア教”の本拠地で、会場には大きなシルビアの偶像が建てられている。

毎週日曜午前9時半に式典が開催される他、災害時の避難所としても利用される事がある。

⑩成田家(なりたけ)

 

成海島で最も大きなお屋敷。かつて幕末の頃に成田京の先祖を中心に建設された豪邸である。数年前に改修工事が行われ、豪邸内にはプールや卓球場、展示場やレストラン等の多くの公共施設が設けられており、島民も自由に立ち入る事が出来る様になっている。また、複数の執事や家政婦が出稼ぎの場としている他、成田学園の学生寮も建設されている。



⑪みやこ展望台(みやこてんぼうだい)

 

成田家から少し離れた場所にある、緑豊かな展望台。

A・B・C地区、全ての地域を眺める事が出来る。

二作目製品版で登場。

⑫成田学園(なりたがくえん)

 

正式名称「成海村立成田学園小中学校」。

成海島唯一の教育施設。小学部・中学部の生徒が通う学校で、築100年以上にも及ぶ木造校舎である。だが、冷月と市子が初めて敷地内に侵入した際、建物のあちこちからこちらの様子を伺う不気味な気配がしたため、心霊スポットである事には間違いなさそうだ。しかし、この学校の生徒会長である成田京と出会い、恐怖に戦慄しながらも、2人は成田学園の転入学を決意することになる。

⑬晩楠ハーブ園(ばんくすハーブえん)

 

B地区東部に属する巨大ハーブ園。

冷月達はまだ一度もここを訪れた事が無いため、現地点では未登場である。



✛♢  C 地 区 

 成海島北部に属しており、島民の侵入の一切を禁止している危険地帯。

元々は本州と向かいあわせの方向に属するため、現在のA地区のような商業地帯として栄えていたが、とある理由で幽霊や魔物が棲み着く様になったことで、1877年から完全に封鎖されてしまった辺境の地である。

月が半月になる日は「神隠しの日」と呼ばれており、この日の晩になると、C地区の血染山付近から無数の悪霊やバケモノが出現し、島中を彷徨うと言われている。

警部の杉田仁が成海警察署に就任して以来、神隠しの日の被害者は1人も出なくなったと言われているが、そういった成海島に飛び交う良からぬ噂は少なからずオカルトマニアの小耳に挟まれており、毎年肝試しにこの区域に侵入しようと試みる観光客が現出しており、杉田は日々頭を悩ませているという。


また、そんなC地区の海岸の先には、一般の人間には決して見えない浮島があると言われており、一度そこに進入したら二度と戻れないという言い伝えも。

島の大部分が呪いの境地として封鎖されている、この危険地帯には、一体どれほどの恐怖が立ち込められているのだろうか……?


⑭海月山(くらげやま)

 

成海島で2番目に高い山。B地区とC地区の境目に属し、山頂には展望台があるが、島民は立ち入りを禁止されている。

⑮血染山(ちぞめやま)

 

成海島で最も標高が高い火山。この山脈と繋ぐ吊橋には見えない何者かが潜んでおり、安易には進入出来ないようになっている。

また、血染山の付近にはかつてこの島で暮らしていた多くの島民の墓園が建てられていると言われているが、場所は一切の不明である。



⑯洞窟出口(どうくつでぐち)

 

血染山から通ずる洞窟の出口。水深約1メートル程度で、鉄が腐ったような刺激臭とドロッとした川水がさらなる恐怖をそそいでいる。

⑰シークレット・ワールド

 

作品内で最も危険性の高い幻の浮島。

一度進入したら二度と帰れないといわれており、冷月自身も特定の人物から情報を聞き出すまでは一切知ることも無かった場所である。

普通の者には絶対に見えない浮島で、杉田曰く、守護の証を持った者の中でもあの島が見える者は一握りなのだとか。

 

近寄れば近寄るほど迫りゆく悪魔の囁き。

そこには確かにあの男が佇んでいるに違いない……!!